樂茶碗・茶道具から学ぶ茶の湯の楽しみ 第1回活動報告

樂茶碗・茶道具から学ぶ茶の湯の楽しみ 第1回活動報告

5回シリーズとして始まった第1回目は、樂茶碗初代【長次郎】【常慶】についてとその時代の茶道具について   手に取って茶道具を楽しむをモットーとしている事から、まさにその樂茶碗を手に取って拝見させて頂けました  その樂家初代長次郎の茶碗は掌の中にスッと収り、お沸のついた湯を入れても熱くなく・・茶筅の擦れる音が心地よく響き、それでもお茶は冷めずにくちびるに触れて美味しいお茶を喉越しも心地よい茶碗が名碗と言えるのでしょう

樂家初代 長次郎は、中国河南地方から来た「アヤメ」という陶工の子として生まれる、一族は天正元年(1573)頃に京都の地で窯場を構えた。現在の樂家の場所には聚楽第が造営された頃に移転されたと考えられるとの事・・

二代【常慶】は、安土桃山時代に利休の意向を受けて楽焼を生産していた共同経営者の田中宗慶の次男であり、田中宗慶は長次郎の妻の祖父とされ、樂家はこの田中宗慶の血筋を受け継いでいくことになる

  

長次郎茶碗

 

情景の茶碗

伏内外魔喝大小佛 夕吐山河朝呑日月 東海準一休謹之題                            一休宗純筆(1400年前後頃と思われる)

ないげにまをふしてだいしょうのほとけにかつ                                ゆうべにはさんがにはき あさにはにちげつをのむ                             とうかいじゅんいっきゅうつつしんでこれをだいする

 

今回ご参加いただきました皆様から

N・Aさま                                                  生形先生の楽しいお話で利休さんが長次郎に黒樂茶碗を何としても焼いて欲しかったこと・・また長次郎なら利休の望む黒樂茶碗が作れると信じたことやその時代の茶道具をどのように楽しんで来たのかそして現在に伝えられた茶道具の在り方がわかりました。 また講習後のお呈茶では長次郎の黒樂茶碗で先生自らのお点前で一服いただけた事参加して本当に良かったと感謝しています。次回も楽しみに伺います。

T・Oさま                                                  美術館のガラス越しでしか拝見できないほどの樂茶碗を手のとって触れることが出来る贅沢な講習会に参加して本当に有意義なひと時を過ごせすことができました。松戸市所有の戸定邸は徳川慶喜別邸とあり敷地内にある松雲亭も雨上がりに緑も輝いてお庭を眺めながらのお呈茶は至極の時を過ごすことができました。

 

次回の第二回目は、7月17日(日)ご参加のお問い合わせなどは【お問合せページ】よりどうぞ

 

-日本文化を次世代に- 装爽ネットワーク